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From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: Fail Safe (Re: 映画評) Date: 4 Jul 2000 21:19:20 GMT 惠木と申します。 In article <8jq7dm$32b$1@nw042.infoweb.ne.jp>, makwat@mb.infoweb.ne.jp says... > >EBATA Toshihiko wrote in message <8jofsu$gaa$1@news.telewaynet.ad.jp>... >>この "Fail Safe" をもう一度見たいのですが、ビデオ化されていないのかレ >>ンタル・ビデオ・ショップではみかけないですね〜。 > > 私が見たのは、確か15年くらい前、オールナイトで『博士の異常な愛情』と併映で >した。  『未知への飛行』と言えば、ウォルター・マッソーですね。闘牛のシーン なんかも忘れられないです。  ただし、どうしてもキューブリックと比較してしまうので、私にはイマイチ 物足りない映画でした。  ウォルター・マッソーのご冥福をお祈りいたします。 -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 脱獄もののお勧めは? Date: 11 Jul 2000 13:14:35 GMT 惠木@脱獄映画ファンです。 #脱獄映画は、脱獄のプロセス、或るいは逃亡のプロセスで映画的  興奮をかきたてて欲しい。そういう意味で言うと、『ショーシャ  ンクの空に』という映画は脱獄映画ファンにとって、凡作という  ことになるでしょう。いや、この映画は脱獄を説話的テーマとし  た映画とは言えませんね。  それはされおき... In article <8kcog2$p7o$1@meshsv230.tk.mesh.ad.jp>, m-ishibashi@mtb.biglobe.ne.jp says... > >ISHIBASHIです。 > >脱獄をテーマにした映画って、結構有りますよね。 (略) >さて、皆さんの脱獄もののお勧めは? 脱獄を描いた映画史上の不滅の金字塔は、やっぱり 『抵抗』(ブレッソン) でしょう。 #実はベッケルの『穴』は未見です...。 説話的主題として脱獄が取り上げられていないけれども脱獄シーン を持つ屹立する傑作としては、 『大いなる幻影』(ルノワール) 『暗黒街の弾痕』(ラング) 『白熱』(ウォルシュ) なんかがすぐに思い浮かびます。あと、 『マッキントッシュの男』(ヒューストン) 『続・激突/カージャック』(スピルバーグ) 『赤ちゃん泥棒』(コーエン) 『アウト・オブ・サイト』(ソダバーグ) なんかも脱獄シーンはごく一部ですが、忘れがたい映画です。 #勿論『アルカトラズからの脱出』(シーゲル)は傑作です。 -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 脱獄もののお勧めは? Date: 13 Jul 2000 13:15:31 GMT 惠木@脇役ファンです。 In article <8kgrhi$911$1@nn-tk106.ocn.ad.jp>, grego@pierrot.co.jp says... > >脱獄がテーマか というとちょっとちがうかもしれませんが、 >しかもタイトルを忘れてしまいましたが、 >刑務所の看守チームと囚人チームの(アメリカン)フットボールの話、 >あれは何という題名だったでしょうか。「ロンゲストヤード」?じゃなかった >と思います。  これは間違いなく『ロンゲスト・ヤード』(ロバート・アルドリッチ) です。主人公のアメフトプレイヤーがバート・レイノルズ、刑務所長役 がアルドリッチ映画常連のエディ・アルバート。看守チームのリーダが 脇役ファン必須アイテムのエド・ローターでした。  エド・ローターの悪役ぶりが素晴らしい!!  脱獄モノは、刑務所側(或いは収容所側)の役者の存在感も大きな要素 ですね。例えば...  『アルカトラズからの脱出』のパトリック・マクグーハン  『大脱走』のハンネス・メッセマー -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 脱獄もののお勧めは? Date: 14 Jul 2000 13:45:45 GMT 惠木です。 #「はじめ人間ゴン」のクレジットでお名前をお見かけ  したと思うのですが、間違っていたらゴメンなさい。 In article <8klube$44i$1@nn-tk106.ocn.ad.jp>, grego@pierrot.co.jp says... > >「勝利への脱出」は「ロンゲスト・ヤード」のリメイクなのでしょうか? >特に試合が始まってからの展開はそっくりなように思えます。  設定が余りに異なるのでリメイクとは言い難いですが、 ジョン・ヒューストンもアルドリッチを意識して作った ことは間違いないでしょう。 >>  『大脱走』のハンネス・メッセマー > >これは所長役の人ですか?  そう、冒頭近くで「ハイル・ヒットラー」と叫ぶのを ためらう、反ナチのドイツ軍人として描かれている収容 所長です。最後には更迭されてしまいます。  『大脱走』では、ハンネス・メッセマーの収容所長を 人間的に描くことで、逃亡シーンでのゲシュタポの悪役 ぶり、非人道的振る舞いを際立たせていると言えるでし ょう。 #でも『大脱走』は、ジェームズ・ガーナーとドナルド・  プレゼンス(目の悪い人)のコンビが、ちょっとわざと  らし過ぎると思う。 -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 脱獄もののお勧めは? Date: 15 Jul 2000 22:05:28 GMT 惠木です。 In article <3970A18A.B4A137E4@ceres.dti.ne.jp>, kwgch@ceres.dti.ne.jp says... > >未見のものでは、ロベール・ブレッソンの『抵抗』と、カーク・ >ダグラス主演の『脱獄』を観てみたいです。  『脱獄』は未見なのですが...  カーク・ダグラスには、もう一本、 『大脱獄』(1970 ジョセフ・L・マンキウィッツ)  という脱獄モノの主演作がありますね。ヘンリー・フォンダ 共演の西部劇です。  マンキウィッツが『探偵/スルース』の一本前に作った映画で ちょっと傑作ですよ。 -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 法廷もののお勧めは? Date: 17 Jul 2000 21:58:49 GMT 惠木です。 In article <8ks41d$5j0$1@meshsv230.tk.mesh.ad.jp>, m-ishibashi@mtb.biglobe.ne.jp says... > >さて、皆さんの法廷もののお勧めは?  ドライヤーの『裁かるゝジャンヌ』(1927)で決まりです。 #もっとも最初に思い浮かんだのは  フォードの『バファロー大隊』(1960)と、  キューカーの『魅惑の巴里』(1957) なのですが。 -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 法廷もののお勧めは? Date: 19 Jul 2000 22:23:18 GMT 惠木です。 In article <8l4e9v$6d2$1@nw041.infoweb.ne.jp>, fwjd0123@mb.infoweb.ne.jp says... > >「秋菊の物語」 > >大阪で間もなく公開される「あの子を探して」の張芸謀の、今や中国のトップ >女優になった鞏俐との蜜月時代の作品で、様式美を追求してた張さんが突然、 >隠しカメラでリアルに撮ったコメディで私はめちゃめちゃ好きです。無愛想に >「あー」としか言わない鞏俐がいいですね。  私もこの映画はメチャクチャ好きですね。『赤いコーリャン』と同じ 作家とはとても思えない肩の力の抜けた映画で、とにかく全編くすぐら れてニヤニヤしっぱなしでした。 >「プリースト判事」 > >言わずと知れたフォード親爺の傑作コメディ。主演のウィル・ロジャースがも >う、本当に、感極まる程素晴らしい。フォード親爺と言えば「若き日のリンカ >ーン」も法廷系でいい映画ですが、プリースト判事の方が主演者の暖かみが出 >ていてより一層好きだな。  『プリースト判事』は未見です。もうひつ言えば『太陽は光り輝く』 も法廷モノだと思うのですが、こちらも未見。この映画をフォードの ベストだと言う人もいるので、見たい見たい映画。  『周遊する蒸気船』でも、印象的な法廷シーンがありましたね。確か、 ウィル・ロジャースとアン・シャーリーがポカンとして座っているの ですよ。2人だけの法廷シーン。 >「真夜中のサバナ」 > >最近の映画でわりと気に入ったのはこれかな。日本でやたら評価が高いイース >トウッドの作品ですが、端正で観応えありましたよ。  イーストウッドの中では中程度の映画だと思うのですが、それでも、 冒頭、公園のベンチに腰掛けているヴードゥー教のおばさんと飛行機 をからめた演出で既にノックアウト状態でした。飛行機の騒音(オフ) と、視線の演出、着陸態勢に入った飛行機の画面を組み合わせただけ で、これだけ興奮させてしまう。  あと、脇役でジェフリー・ルイスが見られたのは嬉しかった。顔の まわりにアブを飛ばしている変なお爺さんです。 -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 法廷もののお勧めは? Date: 19 Jul 2000 22:47:25 GMT 惠木@またまた未見自慢!です。 In article <8l3b2q$7el$1@news00.iij4u.or.jp>, ohizumi@hh.iij4u.or.jp says... > > ならば、ロベール・ブレッソン『ジャンヌ・ダルク裁判』(仏1961) >も挙げておきたくなります。  法廷ものと言えるかどうか心もとないのですが、ジャンヌ・ダルク 映画って、ドライヤー、ブレッソン及び近作(ベッソン)以外に  『ジャンヌ・ダーク』(1948 ヴィクター・フレミング)  『火刑台上のジャンヌ』(1954 ロベルト・ロッセリーニ)  『聖女ジャンヌ』(1957 オットー・プレミンジャー)  『処女ジャンヌ』(1984 ジャック・リベット 未完成?)  なんかがありますね(他にもあるかも知れません)。私はドライヤー 版以外は全部未見です。m(_._)m  『勝手にしやがれ』より前の18歳のジーン・セバーグがジャンヌをや っているプレミンジャー版が見たい見たい! -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 法廷もののお勧めは? Date: 19 Jul 2000 22:59:27 GMT 惠木です。済みません、自己フォロー。 In article <8l5b5t$gfp$1@news01.osaka.sannet.ne.jp>, egi@sannet.ne.jp says... > > 法廷ものと言えるかどうか心もとないのですが、ジャンヌ・ダルク >映画って、ドライヤー、ブレッソン及び近作(ベッソン)以外に > 『ジャンヌ・ダーク』(1948 ヴィクター・フレミング) > 『火刑台上のジャンヌ』(1954 ロベルト・ロッセリーニ) > 『聖女ジャンヌ』(1957 オットー・プレミンジャー) > 『処女ジャンヌ』(1984 ジャック・リベット 未完成?)  ちょっと古い資料をもとに書いてしまいました。投稿後、念のため 「Stingray」で検索すると、ジャック・リベット版って、  『ジャンヌ/愛と自由の天使』(1994)  『ジャンヌ/薔薇の十字架』(1994)  という前後編構成でちゃんと完成して公開されているのですね。  しっつれいしました。 -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 夏の映画といえば Date: 23 Jul 2000 22:03:53 GMT 惠木です。 In article <397A7C06.4271234C@ceres.dti.ne.jp>, kwgch@ceres.dti.ne.jp says... > >夏のいい映画はたくさんあるのですが、ピカーンでなかったり、 >ボヤッとした画調のものが多くで、それらからは暑さはあまり >感じられません。ひなたと日陰のコントラストがはっきりして >いるようなものが良いのですが、そんなものって他に何かあり >ませんでしょうか?  大林『異人たちとの夏』の片岡鶴太郎と秋吉久美子のシーンなんか はだめですか?  喜八さんの『日本のいちばん長い日』も、とても暑さが伝わってき ましたが、コントラストと言われると、イマイチ記憶が定かでない。  少々話はズレますが、私は美しい雲のカットが大好きで、夏の雲の カットで忘れられないのが、小津の『お茶漬けの味』のラスト近く、 飛行場のシーンで出てくる雲ですね。  また、黒澤明『乱』のむくむくとわき上がる入道雲のカットもいい。 -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: japan.movies Subject: Re: バイクの出てくる映画教えてください Date: 27 Jul 2000 03:50:22 GMT 惠木と申します。 In article <8llhsp$2ar$1@meshsv230.tk.mesh.ad.jp>, sho-ko@mpd.biglobe.ne.jp says... > >映画の中で車が活躍するものは多いですが、 >バイクが活躍するもの、バイク映画など、 >どちらかというとメジャー以外の、 >少しマイナー路線のもの、 >ありましたら、どなたか教えてください。  『あの胸にもういちど』(ジャック・カーディフ監督 1968)   映画ファンの間ではメジャーな映画と言えるかも知れない。  ハーレーを駆るマリアンヌ・フェイスフル。その漆黒の皮のつなぎが とても艶めかしい。  この映画の原作の邦題はずばり「オートバイ」(マンディアルグ)。 こちらは、読書家の間ではとてもメジャーな小説だと思います。 -- 惠木
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