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From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 博士の異常な愛情-又は私は如何 にして心配するのを止め水爆を愛するよ うになったか- Date: 25 Aug 1999 01:09:04 GMT 惠木と申します。 In article <01beee13$037d86a0$3fa3c688@uoichi.yh.jvc-victor.co.jp>, yosuzuki@spamnashi-anet.ne.jp says... > >私が一番好きなのはタイトルバックのシーンです。 >それとそこに流れる音楽(オリジナル曲)。  この空中給油のタイトルバック、とってもエロチック でしたね。私も大好きです。 -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 景色と音楽のきれいな映画 Date: 25 Aug 1999 12:45:33 GMT 惠木と申します。 In article <7pr1hp$htr$1@lynx.hipecs.hokudai.ac.jp>, eyeshour@geocities.co.jp says... > >景色や風景と音楽の美しい映画で、何かしらお薦めがありましたら >教えていただけませんか。  エリセの『ミツバチのささやき』か『エル・スール』  ヒューストンの遺作『ザ・デッド』(ラストカット!)  侯孝賢『冬冬の夏休み』の懐かしい風景。    しかし、宮川一夫がとらえた素晴らしい日本の風景、 たとえば『山椒大夫』のススキの野や佐渡の岸壁を忘れ てはいけないと思う。 -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 『山椒太夫』(Re: 景色と音楽のきれいな映画) Date: 30 Aug 1999 12:48:03 GMT 惠木です。 In article <37C9534F.6BB50F79@ceres.dti.ne.jp>, kwgch@ceres.dti.ne.jp says... > >この『山椒太夫』のラストを,ゴダールが『気狂いピエロ』のラストで引用し、さらに >それを北野武が『HANA−BI』の >ラストで引用していると何かで読んだような気がするのですが、 >果たしてこれは本当なんでしょうか?  実は『HANA−BI』は未見です。  私の判る範囲で言うと、『山椒大夫』と『気狂いピエロ』の ラストカットは確かに似ています。いずれも、海原をゆったり とパンするカットです。 #『山椒大夫』ではランボーの詩は入らないですが :-)  ゴダール自身が「溝口を引用した」と言っていないのならば、 こじつけだとも思われますが、溝口の大ファンであるゴダール ですから、十中八九オマージュなのでしょう。 -- 惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi) Newsgroups: fj.rec.movies Subject: Re: 『山椒太夫』(Re: 景色と音楽のきれいな映画) Date: 30 Aug 1999 22:38:28 GMT 惠木@日本映画も欧州映画も決して詳しくない...です。 In article <7qckgg$rhp$1@isdgw.telecom.intec.co.jp>, nezu@telecom.intec.co.jp says... > >40、50年代の日本映画は、60年代のヨーロッパ映画に >かなり影響を与えているようです。 >そのあたり、誰か詳しい人はいらっしゃいませんか? >教えてくださいませ。  ご質問の趣旨とはずれるかもしれませんが、  山田宏一氏の「友よ映画よ」という書籍には、山田氏が 1967年に、トリュフォー、ヴァルダ、レネ、ゴダール、に 対面して日本映画に関するアンケートを取った結果が載っ ています。以下に簡単にまとめると、 ========== <フランソワ・トリュフォー>  「最大の作品は、何よりもまず溝口健二の『雨月物語』」 と言い、その他、木下惠介『楢山節考』、羽仁進『不良少年』 浦山桐郎『キューポラのある街』、中平康『狂った果実』、 市川崑『ビルマの竪琴』を「心に残った作品」としてあげ ている。小津安二郎の作品は「私にはどこがいいのか判ら ない」と言っている。 <アニエス・ヴァルダ>  「私がまず好きなのは溝口健二」「特に『雨月物語』と 『近松物語』が素晴らしい」とのこと。「『羅生門』 『生きる』の黒澤明も好き。」「衣笠貞之介『地獄門』は 色彩の洗練を啓示してくれた。」「小津作品も、そのじっ とすえたカメラの持つ聡明さゆえに好きだが、題材は面白 みがない」 <ジャン・リュック・ゴダール>  「私は溝口健二を敬慕し、世界最大の映画作家の一人だ と思う」と言い、具体的な作品、他の監督の作品について は触れていない。 <アラン・レネ>  「まず、『東京物語』『早春』『一人息子』『東京の合唱』 の小津安二郎。私の作品『ミュリエル』の画面構成に最も 大きな示唆を与えてくれたのは小津作品」と言っている。  その他では、「今井正『また逢う日まで』、黒澤作品は みんな好きだが、特に『素晴らしき日曜日』を愛している。 溝口健二の作品も好きだが、夢中になるほどではない」と のこと。 ========== #60年代のヨーロッパ映画といっても、ヌーベル・バーグ  の一部の監督だけの意見の紹介で申し訳ありません。 -- 惠木
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