[1999年6月の記事へ]
[1999年7月の記事はありません]
[ホームページへ]
[1999年のサブジェクト一覧へ]
[1999年9月の記事へ]
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi)
Newsgroups: fj.rec.movies
Subject: Re: 博士の異常な愛情-又は私は如何 にして心配するのを止め水爆を愛するよ うになったか-
Date: 25 Aug 1999 01:09:04 GMT
惠木と申します。
In article <01beee13$037d86a0$3fa3c688@uoichi.yh.jvc-victor.co.jp>,
yosuzuki@spamnashi-anet.ne.jp says...
>
>私が一番好きなのはタイトルバックのシーンです。
>それとそこに流れる音楽(オリジナル曲)。
この空中給油のタイトルバック、とってもエロチック
でしたね。私も大好きです。
--
惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi)
Newsgroups: fj.rec.movies
Subject: Re: 景色と音楽のきれいな映画
Date: 25 Aug 1999 12:45:33 GMT
惠木と申します。
In article <7pr1hp$htr$1@lynx.hipecs.hokudai.ac.jp>, eyeshour@geocities.co.jp
says...
>
>景色や風景と音楽の美しい映画で、何かしらお薦めがありましたら
>教えていただけませんか。
エリセの『ミツバチのささやき』か『エル・スール』
ヒューストンの遺作『ザ・デッド』(ラストカット!)
侯孝賢『冬冬の夏休み』の懐かしい風景。
しかし、宮川一夫がとらえた素晴らしい日本の風景、
たとえば『山椒大夫』のススキの野や佐渡の岸壁を忘れ
てはいけないと思う。
--
惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi)
Newsgroups: fj.rec.movies
Subject: Re: 『山椒太夫』(Re: 景色と音楽のきれいな映画)
Date: 30 Aug 1999 12:48:03 GMT
惠木です。
In article <37C9534F.6BB50F79@ceres.dti.ne.jp>, kwgch@ceres.dti.ne.jp says...
>
>この『山椒太夫』のラストを,ゴダールが『気狂いピエロ』のラストで引用し、さらに
>それを北野武が『HANA−BI』の
>ラストで引用していると何かで読んだような気がするのですが、
>果たしてこれは本当なんでしょうか?
実は『HANA−BI』は未見です。
私の判る範囲で言うと、『山椒大夫』と『気狂いピエロ』の
ラストカットは確かに似ています。いずれも、海原をゆったり
とパンするカットです。
#『山椒大夫』ではランボーの詩は入らないですが :-)
ゴダール自身が「溝口を引用した」と言っていないのならば、
こじつけだとも思われますが、溝口の大ファンであるゴダール
ですから、十中八九オマージュなのでしょう。
--
惠木
From: egi@sannet.ne.jp (Katsumi Egi)
Newsgroups: fj.rec.movies
Subject: Re: 『山椒太夫』(Re: 景色と音楽のきれいな映画)
Date: 30 Aug 1999 22:38:28 GMT
惠木@日本映画も欧州映画も決して詳しくない...です。
In article <7qckgg$rhp$1@isdgw.telecom.intec.co.jp>, nezu@telecom.intec.co.jp
says...
>
>40、50年代の日本映画は、60年代のヨーロッパ映画に
>かなり影響を与えているようです。
>そのあたり、誰か詳しい人はいらっしゃいませんか?
>教えてくださいませ。
ご質問の趣旨とはずれるかもしれませんが、
山田宏一氏の「友よ映画よ」という書籍には、山田氏が
1967年に、トリュフォー、ヴァルダ、レネ、ゴダール、に
対面して日本映画に関するアンケートを取った結果が載っ
ています。以下に簡単にまとめると、
==========
<フランソワ・トリュフォー>
「最大の作品は、何よりもまず溝口健二の『雨月物語』」
と言い、その他、木下惠介『楢山節考』、羽仁進『不良少年』
浦山桐郎『キューポラのある街』、中平康『狂った果実』、
市川崑『ビルマの竪琴』を「心に残った作品」としてあげ
ている。小津安二郎の作品は「私にはどこがいいのか判ら
ない」と言っている。
<アニエス・ヴァルダ>
「私がまず好きなのは溝口健二」「特に『雨月物語』と
『近松物語』が素晴らしい」とのこと。「『羅生門』
『生きる』の黒澤明も好き。」「衣笠貞之介『地獄門』は
色彩の洗練を啓示してくれた。」「小津作品も、そのじっ
とすえたカメラの持つ聡明さゆえに好きだが、題材は面白
みがない」
<ジャン・リュック・ゴダール>
「私は溝口健二を敬慕し、世界最大の映画作家の一人だ
と思う」と言い、具体的な作品、他の監督の作品について
は触れていない。
<アラン・レネ>
「まず、『東京物語』『早春』『一人息子』『東京の合唱』
の小津安二郎。私の作品『ミュリエル』の画面構成に最も
大きな示唆を与えてくれたのは小津作品」と言っている。
その他では、「今井正『また逢う日まで』、黒澤作品は
みんな好きだが、特に『素晴らしき日曜日』を愛している。
溝口健二の作品も好きだが、夢中になるほどではない」と
のこと。
==========
#60年代のヨーロッパ映画といっても、ヌーベル・バーグ
の一部の監督だけの意見の紹介で申し訳ありません。
--
惠木
[1999年6月の記事へ]
[1999年7月の記事はありません]
[ホームページへ]
[1999年のサブジェクト一覧へ]
[1999年9月の記事へ]