それにしても凄まじいノイズの映画。私はいまだに洗濯機の音を聞くと、この 映画を思い出す。 また、間宮(萩原聖人)が登場する砂丘のシーンはブニュエルの『砂漠のシモン』 を想起させる。まるで太陽の陰りまでコントロールしたかのような奇跡的な演出。 とにかくこの砂丘のシーンの絶妙な光を見た時点からガーンと頭を殴られたよう になり、ラストまであっけに取られて、空いた口が、耳が、塞がらない状態にな った。なんと恐ろしくて切ない光の音の映画なのでしょう。