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『CURE』
(黒沢清,1997)

 それにしても凄まじいノイズの映画。私はいまだに洗濯機の音を聞くと、この 
映画を思い出す。 
 また、間宮(萩原聖人)が登場する砂丘のシーンはブニュエルの『砂漠のシモン』 
を想起させる。まるで太陽の陰りまでコントロールしたかのような奇跡的な演出。
とにかくこの砂丘のシーンの絶妙な光を見た時点からガーンと頭を殴られたよう 
になり、ラストまであっけに取られて、空いた口が、耳が、塞がらない状態にな 
った。なんと恐ろしくて切ない光の音の映画なのでしょう。