ミュージカル・ナンバーは4つだけだ。サンドリッチの特質でもあるが、この
映画もミュージカルというよりは、コメディかも知れない。エドワード・エベレ
ット・ホートンとその執事役のエリック・ブロアがとても笑わせてくれる。この
エリック・ブロアという人はスタージェスの『サリヴァンの旅』でもジョエル・
マクリーの執事を演じていた人だ。
ロンドンの公園のシーンの突然の夕立と稲光。その次の馬車のカットでとても
不安定なショットを持ってくるところなど、サンドリッチのセンスの良さを伺わ
せる。
ただし、ロンドンとベニス(リド)のホテルの内装が同じに見える等この映画の
美術・装置はイマイチだと思う。
|