ジャングルの真俯瞰。ヘリのフレームイン/アウトに驚かされるカットだ。こ
れはドローン撮影だろう。続く邸宅の俯瞰はクレーンか。しかし、この時点で、
美しいプリントだと感じて嬉しくなる。撮影は全体に綺麗だ。5人の女優が皆、
美しく撮られている。ファン・ビンビンはちょっとサイボーグみたいだが、それ
は演出の責任だろう。ジェシカ・チャステイン、ペネロペ・クルス、ダイアン・
クルーガーは、それぞれ実年齢よりも10歳ぐらい若く見える。でもやっぱり、一
番若いルピタ・ニョンゴが、私には一番綺麗に見えた。彼女のマニッシュな衣装
も可愛いのだが、肌の発色が綺麗に撮られているのだ。また、過去の戦闘の経歴
を表している、左頬のキズもいい。スカーフェイス。
アクションシーンでは、細かな小さなズームを頻繁に使う。最初のコロンビア
での銃撃シーンにはなかったので安心していたが、ラングレーの、チャスティン
登場の格闘トレーニングシーンからこれをやる。ただし、アクションは、全般に
安定した面白さだ。クルーガーとチャステインとのパリでの最初の追跡劇、特に、
メトロ(地下鉄)内の場面が見せる。あるいは、生鮮市場から桟橋に至る三つ巴
の追跡とアクションも興奮させる。主役は勿論、チャステインだが、その対抗、
二番手は、クルーガーなのだ。ペネロペ・クルスも良い登場シーンを与えられて
いるが、もうちょっとツイストのあるキャラかと思って見ていた。本当は、メチ
ャクチャ強いとか。でも、彼女の存在は、後半のアクションシーンで、いいアク
セントになっている。
舞台は、コロンビア〜ラングレー(米国)〜パリ〜ベルリン〜ロンドン〜パリ
〜マラケシュ(モロッコ)〜上海〜と続く映画だが、モロッコから上海への移動
シーンあたりから、彼女たちのスポンサーは誰?(MI6?)とか思ってしまう
し、上海のオークションに参加するための準備資金も(ドレス等も)、疑問なの
だが、そういうことを考えてはいけない映画だろう。この荒唐無稽さを良しとす
べきだと思う。また、中盤以降、彼女らのうち、家族やパートナーなど、待つ者
がいるメンバーと、そうでないメンバーの対比を何度もやるのは、情感を盛り上
げると共に、危なっかしいなぁとも思わせる。案の定、むごい展開になり、彼女
らのリアクション含めて、引っ掛かかるものもあるが、この厳しさも良しとした
い。尚、ラストの科白は、続編を示唆するものだろうが、はたして叶うだろうか。
|