車中の360度パンを3回やる。冒頭の2人、タイラー(ケルヴィン・ハリソ
ン・Jr)とアレクシス(アレクサ・デミー)。中盤の友人達と。あとエミリー
(テイラー・ラッセル)とルーク(ルーカス・ヘッジス)。自動車運転シーンが
全般に危なっかしくてスリリング。夜の自動車走行シーンでの、後景のライトの
ボカシが目立つ。タイラーの不安定な心象を表しているかのようだ。
本編の途中でアスペクト比を度々変更する。でかい画面(フルスクリーン)か
ら、小さな画面(護送される車中のシーンからスクウェア)へ。エイミーとルー
クが付き合い始めると、小さなスコープサイズからフルスクリーンに戻っていく。
この試みも、それほど効果的とは思えないのだが。
#『イメージの本』のゴダールは、同一カット内でアスペクト比を頻繁に変更し
ていたが、あれも、意味(効果)があるとは思えなかった。
ラップミュージックやR&B、オルタナティヴ・ロックがひっきりなしに鳴り
続ける中で、ダイナ・ワシントンの「What Difference a Day Makes」が、2回
かかる。2回目のファミレスのシーンでは「ムーンライト・セレナーデ」も。ジ
ジイとしては、なんかホッとする。
水辺のタイラーとアレクシス。タイラーのシャワー、バスタブ、手洗い。エミ
リーとルークには、二人一緒のシャワーとバスタブのシーンがある。マナティの
いる川。あるいは、エミリーと父親の釣り。古今、映画というメディアは、ホン
トウに、水や水辺と相性がいいのだ。
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