雪の中に寝転んでいる中山美穂。これが丘の上であり、起き上がって丘の下へ
降りていくのを延々と俯瞰でおさめた超ロングショット。中山が小さく小さくな
っていく。素晴らしいタイトルバックだ。クレーンを使った俯瞰は随所に現れる。
今ならドローンに置き換わるだろう。だが、クレーンならではの、どっしりとし
た緩やかさがドローンで実装されるだろうか。
本作も葬儀の場面が冒頭。クレーンやドリー以外の画面はやはり、ほゞ手持ち
(というか三脚なし)で、小刻みに揺れ続ける。篠田昇の撮影は、露光オーバー
気味の白い光が目立つ。美しいが、今になってみると、少々飽きた感もある。
また、凝ったアクション繋ぎも目に留まる。光石研が玄関で滑るカットを割る
部分なんて、ちょっと普通やらないカッティングだろう。このセンスは今見ても
瞠目させられる。
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