モノクロ撮影は全編シャープで美しいが、肝心な場面で、もうちょっと引いて
欲しい、と思うカットが多い。例えば、極めつけは「ロック・アラウンド・ザ・
クロック」がかかるクラブで、ズーラが男達と踊りまくる場面。こゝなんか、会
場全体を見せるエスタブリッシング・ショットができれば欲しいが、そこまで云
わないとしても、せめて、ズーラのフルショットは必要だろう。あるいは、合唱
舞踏団の公演シーンも、ことごとく、ロングショットが欲しいと思い続けながら
見た。
<以下ネタバレ注意!>
エンディングの扱いもどうだろう。私にはモヤモヤの残るものだ。いろいろと
複数の意味で、落ち着きが悪いのだが、私にとって、一番気持ち悪いのは、多分、
多くの観客にとっては気にならない、些末なことかも知れないが、プロローグで、
カチマレク(マネージャーのような男)が立ち寄った場所に行きつく、という点
だ。普通は、ヴィクトルもしくはズーラゆかりの場所だろう。また、尚且つ、よ
りによって、カチマレクが立ちションをした場所ではないか。
#私も桂三枝(文枝)の顔が浮かんで仕方がなかった。
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