タイトルとは裏腹に、本作もオゾンらしい「老い」についての映画だろう。私
がジジイだから、ことさらにそう見てしまう、ということでもなかろうと思う。
ラスト近くのパーティのシーンがいい。クラブ風の会場で、マリーヌ・ヴァク
トがダンスする最中、会場のBGMが劇伴の歌に置き換わる演出がゾクゾクする。
このシーンには充足感があり、これでエンディングでもいいのに、と思っている
と、エピローグで不意にシャーロット・ランプリングが登場するのだ。こゝで、
あゝやはり、これは「老い」の映画だったのだ、と思わされる。登場人物にとっ
ても、観客にとっても、残酷だが美しい帰結だ。
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