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『BACK TRACK/バックトラック』
(デニス・ホッパー,1989)

 アラン・スミシー『ハートに火をつけて』は1991年の日本公開時に見ており、
当時、十二分に興奮した。今回、そのオリジナルバージョンという本作を見たが、
ホッパーがこだわった編集に修正しているとしても、メチャクチャいい加減な展
開だ、という感慨はいささかも変わらない。しかし、画面はまさしく「映画」の
それだ、ということに関しても同じだ。Wikipediaによると、ジョディ・フォス
ターとホッパーのシーンが大幅に増え、「丹念に舐め回すようなロングシーンが
増えた」とのことだが、正直、仔細には覚えておらず、そう云われゝば、そんな
気がする、といった感想なのだが、少なくも、ホッパーの変態度は上がった感覚
はあり、であれば、良き改変と云えるだろう。フォスターを着せ替え人形のよう
に扱い、その性的な魅力を最も定着した映画だという思いも強くしたが、それ以
上にホッパーの一種異常なキャラクリゼーションの造型が際立っていると思う。

#フォスターのシャワーシーンは、全裸になるファイトも好ましいが、シャワー
 ルームの窓がパターンガラス(英語ではPatterned glass。表面に凸凹のある
 ガラス。型板ガラスともいう)であることがいい。『緑色の部屋』を想起。