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『COP CAR/コップ・カー』
(ジョン・ワッツ,2015)

 登場人物を、ほゞ、2人の少年と2人の男(その内一人はケヴィン・ベーコン
の保安官)と1人のオバサンの5人に絞ってプロット展開した構成が、力強さを
与えている。少年達の家族やベーコンの保安官事務所を画面に出すのが普通のパ
ターンだと思う。製作費の問題で撮れなかっただけなのかもしれないが、却って
ミニマル、シンプルな良さがある。

 少年二人が歩く姿をロングショットの横移動でとらえる冒頭から、なかなか良
い出だしでワクワクする。その後の少年達の危なっかしさと、ベーコンが登場し
てからの、彼の狼狽ぶりだけでも面白く、興味を引っ張られるが、後半の銃撃戦
と、その苦い帰結にも唸ってしまう。ちょっと普通では考えられないレベルの、
因果応報(自業自得というか)の感覚の枠を超えたビターな突き放し。宙ぶらり
ん感がいい。