これは配役の倒錯的な趣向が取り沙汰されるべく作られている映画である面は
否めないけれど、しかしそれ以上に、高間賢治の映画というべきだろう。冒頭の
夜の寄宿舎の屋内場面から、なんて流麗な、見事なドリーのカメラワーク。ラン
プを光源にした光の扱いの美しさ!その後の白い霧の表現といい、花火や夕焼け
の色遣いといい、撮影が主役と云ってしまいたくなる映画だ。
限定された空間、限定された登場人物(女性が演じる男性4人)による、一見
台詞劇であり、多分に演劇的でもあるのだが、撮影のみならず、美術装置の機械
のイメージ(コンピュータも電話も意匠は独創的だ!)も含めて、映画らしい画
面に溢れている。演出の創意が横溢している。
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