とんでもなく上手い演出が見られる訳ではないが、本作は現代西部劇としては
とても良く出来ている。リメイク元との比較の話になって申し訳ないが、改変・
追加部分は悉く成功しているように思う。クリスチャン・ベイル父子の屈折さの
強化、ピーター・フォンダのカリスマ性、酒場女ヴィネッサ・ショウを縦構図の
遠景で登場させる画面造型。旧作でリチャード・ジャッケルが演じた役柄をベン・
フォスターが見事に膨らませている。そして、ラッセル・クロウの悪役としての
強さの増幅。そういった意味でも、マンゴールドはデルマー・デイヴィスに私淑
して本作を作ったのではないと思える(本当はどうだか知りませんが)。とても
魅力的なプロット構成を、より良くリメイクすべきだと考えたのだ。リメイクと
はこうあるべき、という姿勢ではないか。
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