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『13日の金曜日』
(ショーン・S・カニンガム,1980)

 今となっては何故か判らないが公開時劇場で見た。でも当時とても面白かった
ことは事実。こんなに続編が作られるとは思いも寄らなかったけれど。
 お話はいたって仕様もないし、演出も凡庸で仕掛けもないし、殺人鬼の二重人
格の見せ方もストレート過ぎ、ヒッチコックの影響もリスペクトを感じさせず、
ラストも『キャリー』以前に作られた映画なら吃驚しただろうが...

 しかしこの混乱した演出、カメラアイ(客観ショット)と殺人鬼の視点(主観
ショット)と区別がつかない部分が緊張感を盛り上げる。ワンカット、ワンカッ
ト緊張していなければならない、ということが起こる。とても意図したものとは
思えないが。