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『CUBE』
(ヴィンチェンゾ・ナタリ,1997)

 眼球のファーストカットからトラップによって男が切り刻まれるアヴァンタイ
トルまでで度肝を抜かれるし、音を感知するトラップの場面なんかも実にスリリ
ングで良い。この監督は大した技巧派だと思う。しかし技巧で押し切ってくれれ
ばよいのに、厭世的な世界観のテーマ性を装うので何とも白けてしまう。青臭い
教条主義の印象が残ってしまう。